2012-01-01から1年間の記事一覧

弘道軒清朝の「麺」

昨夜の懇親会に出た「豚キムチラーメン鍋」(割り入れた即席麺が大胆でワラタ)にちなんで、麵の字を。 常用漢字に入って「麺」(簡易慣用字体)が常用漢字字体となったので、「麵」は旧字ということになった。 弘道軒清朝では「麥繞」ではなく「麥偏」で作…

弘道軒清朝の「亀」と「龜」はこちらに

新居のほうで昨日と今日、亀と龜について書いたので、弘道軒のも貼っておく。 亀はまあ、こんなもの。龜のほうは、「メ」が「※」になっている。 イワタの復刻版フォントも同じ。

簒の字の話で盛り上がったので

弘道軒清朝はどうかなと探してみたが、四号にはどちらもなかった。 代わりに正楷書の18ポイント。

湯島天神で甲骨・金文と簡体字のことなどを思い巡らす

先週、湯島天神へ梅を見に出かけた。 大鳥居の額を見ると、楽しい字なので撮影した。もちろん「天満宮」と書いてあるわけなのだが、字体に拘ってみると「天𫉗宫」となる。 「𫉗」(U+2B257)なんて字は見たこともない。Unicodeの拡張Cに入っているが、典拠が…

「姫」の旧字はやっぱりJISにも入れたいという話

「姫」の旧字体は「姬」(U+59EC)。 当用漢字表ではその字体だったが、当用漢字字体表で変更された。また、常用漢字表では康熙字典体と大きな差がないとして括弧をつけて示すこともしなかった(理由は画数が同じだから。どうやったらこの二つを同じ画数で書…

簡単なのにひどく面倒な「者」という字について

正月明けからもう3週間、どうにも更新ができなかったのは、「者」が難しすぎたため。 小学校3年で習うこの字が、なぜにそんなに難しいのか。意味は皆さんよくご存知の筈。 音は「シャ」、訓は「もの」。どちらにしても言葉の後ろについて、「(〇〇のよう…

徳さんはどっち

箱根駅伝を自宅近くで観戦しながら一人実況中継をする徳光和夫さんが、正月明け日曜の楽しみだったのだが、今年はそのコーナーもなくなったようだ。 で、「徳」の字。 当用漢字表の官報で使われた活字では「」(U+5FB7)だったが、当用漢字字体表で「徳」(…

文字は異なもの

新装第一弾は異体字の「異」。お決まりの弘道軒清朝四号は、常用漢字と変わらない。 しかし明治の弘道軒清朝は違う。東京日日新聞と小説神髄、どちらも五号だが、「共」が分割され「田」が「甲」になった形だ。江守賢治『解説字体辞典』によれば、康熙字典体…