2009-01-01から1年間の記事一覧

明治10年の政府005

続いて太政官の書記官。 大書記官 カウチ 從五位 中村弘毅 駿河䑓(臺)鈴木町二十(廿)四番地 シガ 從五位 巖谷修 麴町平川町五丁目十番地 シガ 從五位 日下部東作 同町九番地 トウケイ 從五位 尾粼(崎)三郎(良) 内幸町一番地(麻布三河臺町十七番地)…

明治10年の政府004

資料の書誌情報を。タイトル : 官員名鑑 明治10年5−12月 タイトルよみ : カンイン メイカン 責任表示 : 神崎正誼編 出版事項 : 東京:弘道軒,明10−11 形態 : 7冊;9×19cm 装丁 : 和装 NDC分類 : 281.03 著者標目 : 神崎,正誼(18…

明治10年の政府003

參議 兼内務卿 カゴシマ 従三位 大久保利通 勲一等 裏霞ヶ関三年町三番地 兼大藏卿 ナガサキ 正四位 大隈重信 勲一等 飯田町一丁目一番地 兼司法卿 ナガサキ 正四位 大木喬任 勲一等 裏霞ヶ関三年町四番地 兼外務卿 カゴシマ 正四位 寺島宗則 勲一等 白金猿…

明治10年の政府002

まずは一番エラい太政大臣。 宝田町の字体がいろいろ。○太政官 寳田町 太政大臣 トウケイ 従一位 三條實美 内幸町一番地 右大臣 トウケイ 従一位 岩倉具視 宝田町三番地 一方には「勲一等」の記載もある。

明治10年の政府

弘道軒が『官員名鑑』を発行した明治10年、実は別の会社からも『官員録』が発行されていた。 同じ12月で内容を比べてみようと思っている。 扉は『官員録』の12月が見つからずひと月違い。

伊香保温泉

ここのところ勉強していないので余談。温泉で一泊してきた。 手書き版下で石に彫っているのに年号が変なことになってるし、 読点が行頭にあるというに至っては……。

寺田寅彦の彦

家内が新聞広告を見て「こんな字があるのね」と言う。 「寺田寅彦全集」の広告。http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/09/5/092071+.html「彦」でも「彥」でもない。 HNGには「彦」だけ。http://www.joao-roiz.jp/HNG/search/word=%25E5%25BD%25A6&ratio=1弘道軒…

字母宗の見本帳

こんなものを人から貰った。12ページの小冊子。 裏表紙の手書きの地図が興味深い。

読めません

18ポイント正楷書の「手」部にUCS不明の漢字。

夏が終わっても正楷書

この字は「改」なのだが、形は「攺」に見える。

弘道軒清朝を本文に使用する書籍

タイトル : 世路日記 タイトルよみ : セイロ ニッキ サンプウ ヒウ 責任表示 : 菊亭香水著 出版事項 : 東京:東京稗史出版社,明17.6 形態 : 65,55,71p(上・中・下編合本版);19cm NDC分類 : 913.6 著者標目 : 佐藤,蔵太郎(18…

部首違いは難しい

久々の更新。これが「心」の部に載っていた。見た覚えのある字なんだけど見つからない。 やっと思い出した。「阜」部にある。「隳」は第4水準。

「強」がない!

森川龍文堂の正楷書切り出しはやっと三画の部首が終わったところ。先は長い。 で、「強」が「强」の字体しかないことに気付いた。弘道軒や文部省活字は「強」。 で、サブセットの津田三省堂はと見ると、「強」がない!

「匁」の部首

常用漢字から削除されそうな「匁」だが、謎の多い文字。多くの漢和辞典が国字説をとるなか、最近は漢字説が有力な様子。 国字説は「文とメの合字」で江守賢治『解説字体辞典』はこちら。漢字説は古いものでは『漢字要覧』に「匁ハ錢ノ俗書ノ省文ニテ」とある…

さらに正楷書の漢字

Ext.Bにはないが、CかDに入ったらしいもの。

正楷書のすごいところ

7000字のセットで、平気で50000字セットを超えてくる。

二つあっても

同じ字なのだろうか。

見本帳なのに

活字の顚倒。

印刷図書館

6月5日に再訪。6日の『アド街』で新富町特集、5位に出ていた。先日司書さんの言っていた「撮影」はこれのことだったか。明治20年11月の大阪国文社の見本帳、明朝四号と楷書五号の総数見本。漢字は清朝に似ているがサイズが……。築地活版の楷書と比較したい。…

『雨前の桜』と弘道軒の比較

『雨前の桜』には明朝体の混植があり、ボディサイズの異なる清朝ではあり得ない。 しかし、漢字については非常によく似ている。「亰」を官員名鑑と比べても似ている。『小説神髄』と比べても「思」「小」など結構似ている。仮名は違うようだが。

森川龍文堂正楷書18ポイント切り出し開始

とりあえず312字。 コピーからのスキャン(1200dpi)なので、シャープではないのが残念。 不思議なのはボディサイズ(約6.3mmのはず)をはみ出す字があること。 また、さすがに字種数は多い。 「人」部の漢字だけで、 森川龍文堂 235字(新略字つまり新字体…

弘道軒清朝四号清刷の切り出し終了

漢字総数は4888字でした。 内容についてはぼちぼち整理していきます。次は正楷書。津田三省堂と森川龍文堂の18ポイント。字形は見たところ同一。 7000字以上ある。

類の字体

四号清刷の「類」は常用漢字字体だが、『小説神髄』では違う。どちらにしても正字ではない。 HNGでも正字は開成石経にしかない。 http://www.joao-roiz.jp/HNG/search/word=%25E9%25A1%259E&ratio=1

官員名鑑の鹿児島

やはり前に清刷と比較したのはサイズ違い。 四号の鹿児島県をフォントと並べる。

『雨前の桜』の?

『聚珍録』にも載っている『政治小説雨前の桜』だが、弘道軒ではない楷書活字。 本文中になんと明朝体が一字だけ混在している。 「天下」の「下」がそれ。

読めたとはいうものの

昨日の読めない漢字を一つ教わった。「更」の一画目を消したような字が「臾」の略体であるらしい。 イワタ弘道軒フォントでは右のようなのだが、右はどこから持ってきたのだろう。

読めない漢字

5000字もあると、まったく読めない漢字が出てくる。 似た字はあるのだが、同じではないような。

明治10年の都道府県

弘道軒漢字のデフォルト

官員名鑑明治10年12月より。京、都、葛、高、國、吉、万、余、槙、事など。

官員名鑑と岩田清刷の比較

三字とも違うようです。左が官員名鑑、右が四号清刷。