2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

類の字体

四号清刷の「類」は常用漢字字体だが、『小説神髄』では違う。どちらにしても正字ではない。 HNGでも正字は開成石経にしかない。 http://www.joao-roiz.jp/HNG/search/word=%25E9%25A1%259E&ratio=1

官員名鑑の鹿児島

やはり前に清刷と比較したのはサイズ違い。 四号の鹿児島県をフォントと並べる。

『雨前の桜』の?

『聚珍録』にも載っている『政治小説雨前の桜』だが、弘道軒ではない楷書活字。 本文中になんと明朝体が一字だけ混在している。 「天下」の「下」がそれ。

読めたとはいうものの

昨日の読めない漢字を一つ教わった。「更」の一画目を消したような字が「臾」の略体であるらしい。 イワタ弘道軒フォントでは右のようなのだが、右はどこから持ってきたのだろう。

読めない漢字

5000字もあると、まったく読めない漢字が出てくる。 似た字はあるのだが、同じではないような。

明治10年の都道府県

弘道軒漢字のデフォルト

官員名鑑明治10年12月より。京、都、葛、高、國、吉、万、余、槙、事など。

官員名鑑と岩田清刷の比較

三字とも違うようです。左が官員名鑑、右が四号清刷。

鹿児島

合字で麑島。近代デジタルライブラリーの官員名鑑目次では@島になっている。 國と高はこの形。

イワタ I-OTF弘道軒清朝復刻版Pro

四号清刷とイワタのフォントを比べてみよう。 清刷の組見本の上下に同じ文字を18ポイントで流し、 若干ツメ処理を施した。

鬼に角はない

『新著百種 一』尾崎紅葉自序より。

築地活版製造所の楷書活字

東京日日新聞でも五号は築地製という話は聞いていましたし、築地活版製造所も小室樵山の版下を使ったというので、ヤバいなとは思いつつ、やはり混じってしまいましたかね。

府中の印刷所

『憂世の涕涙』に関して、以下の情報あり。http://www006.upp.so-net.ne.jp/tsuru-hp/tennji/innsatsu06.htm成文舎および渡辺活版所で近代デジタルライブラリーをあたってみたが、他は外れ。

「國」の字体

『花間鶯』序文より。「國」中の「口」は古来「ム」に書かれる。 清朝の場合は「ム」の二画目を下まで引っ張る傾向があるので、「幺」のようにも見える。

弘道軒清朝を本文に使用する書籍7

タイトル : 新編浮雲 タイトルよみ : シンペン ウキグモ 責任表示 : 二葉亭四迷著 出版事項 : 東京:金港堂,明20−24 形態 : 3冊(第1編165,第2編150,第3編84p);19cm 一般注記 : 第1編表紙に春のやおぼろ著とあり NDC分類 …

所は二つある

『小説神髄』より。「所謂」が二種類の字体で出ている。

弘道軒清朝の版下を書いたとされる小室樵山の字。

手紙の文例集ですね。序文の末尾と目次の頭。 タイトル : 明治普通用文 タイトルよみ : メイジ フツウ ヨウブン ガゾク コウテイ 責任表示 : 川田孝吉(櫟堂)編,小室樵山書 出版事項 : 東京:松林堂,明23.8 形態 : 64丁;19cm 装丁 : 和…

弘道軒清朝を本文に使用した書籍6

坪内逍遥からたぐったらぞろぞろ出てきた。 そのうち画像も出していきます。 タイトル : 妹と背かがみ タイトルよみ : イモ ト セ カガミ 責任表示 : 春の舎おぼろ(坪内雄蔵)著 出版事項 : 東京:会心書屋,明18−19 形態 : 13冊(第1−13号)…

弘道軒清朝を本文に使用した書籍5

東京日日新聞が発行した書籍では、これくらいか。 タイトル : 春雪馬利御最期 タイトルよみ : ハル ノ ユキ メ−リ− ゴサイゴ 責任表示 : シルレル著 出版事項 : 東京:東京日日新聞社,〔 〕 形態 : 108p;22cm 装丁 : 和装 一般注記 : 「東…

弘道軒清朝を本文に使用した書籍4

引き続き、近代デジタルライブラリーを渉猟。これも府川氏より。 タイトル : 花間鶯 タイトルよみ : カカンオウ セイジ ショウセツ 責任表示 : 末広鉄腸著 出版事項 : 東京:金港堂,明21.3 形態 : 1冊(上・中・下合本);17cm NDC分類 : 91…

弘道軒清朝を本文に使用する書籍3

タイトル : 新著百種 第1号 タイトルよみ : シンチョ ヒャクシュ 出版事項 : 東京:吉岡書籍店,1889.4 形態 : 102p;19cm 各巻タイトル : 二人比丘尼色懺悔 各巻責任表示 : 紅葉山人著 NDC分類 : 918.6 全国書誌番号 : 84090212 請…

弘道軒清朝を本文に使用する書籍2

明治20年の2版も。 タイトル : 小説神髄 タイトルよみ : ショウセツ シンズイ 責任表示 : 坪内逍遥著 出版事項 : 東京:松月堂,明18.4 形態 : 40,48丁(上・下合本);23cm 装丁 : 和装 NDC分類 : 900 著者標目 : 坪内,逍遥(185…

弘道軒清朝を本文に使用する書籍1

タイトル : 官員名鑑 明治10年5−12月 タイトルよみ : カンイン メイカン 責任表示 : 神崎正誼編 出版事項 : 東京:弘道軒,明10−11 形態 : 7冊;9×19cm 装丁 : 和装 NDC分類 : 281.03 著者標目 : 神崎,正誼(1837−1891) 著…

開設準備2

きっかけは昨年5月だからちょうど一年になる。 大熊肇さんから岩田母型の「弘道軒清朝四号清刷」の画像データを頂いた。 全60枚のうち仮名が4枚、re-printが4枚あり、漢字は52枚、一枚に12字8行の96字が収まっているので、4900字ほどの漢字が刷られている。 …

開設準備

弘道軒清朝および正楷書、文部省活字に関する調査のメモはこちらに置くことにした。