2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

土潤溽暑

弘道軒の字形には書風のばらつきがあるが、「溽」は出来のいい方に思う。「者」の康熙字典体のように点の付加された字体は楷書には一般的ではない。

桐始結花

昔通ったゴールデン街の店のトイレから、裏の空き地が見えて、そこにある時一本の木が生えているのに気づいた。木はどんどん伸びて二階に届くまでに育った。あれは桐だったような。

鷹乃学習

爪を隠したり学習したり、鳶から生まれたり、鷹は偉い! は、ともかく「習」の字形。弘道軒は康熙字典体と同じ形。正楷書や文部省活字は羽の左右が異なるパターン。

蓮始開

七十二候、今日から「蓮始開」(「蓮始華」とも)。 弘道軒の蓮は二点しんにょうに作っている。 楷書などでは艸冠が小さめに書かれるのが一般的で、康熙字典体のような形には書かない。 康熙字典で蓮の古文に「苓」を掲げているが、音も違い今は別字。上野の…

七十二候の「温風至」の「温」の字。字書では「溫」を旧字とする。 が、通用字はずっと「温」なので、「溫」の使いどころはない。 康熙字典では、「本字」としている。小篆の字形を指す。追記:昭和十年の広辞林で、「溫」が使われている。この辺がややこし…