新旧字体差とUCS「禄」の場合

「しめすへん」は手書きでは「ネ」の形に書かれ、常用漢字表では「示」形の康熙字典体を別掲している。UCSでは両者は統合されており、JIS2000のとき、これを区別するために「UCS互換漢字」の所に放り込んだ(その後「互換漢字」は大幅に追加されることになってしまった)。
貫禄の「禄」の場合は、旁にも二つの形があり、「禄」(7984)と「祿」(797F)という「棲み分け」ができているのだが、

左から、弘道軒清朝、正楷書、正楷書新略字、文部省活字。
こういうばらつき方はちょっと困る。