乃東生


ひらがなの「の」の字母「乃」、ごく単純な字の筈だが、結構厄介だ。字源としては弓の弦が伸びて緩んだ象形だという。
説文解字の「乃」は一画で、「𠄎」(U+2010E)のような形、あるいは「弓」に近い形の「𢎗」(U+22397)、または「𢎧」(U+223A7)となる。
さらにその異体字には「𠄕」(U+20115)「𠚝」(U+2069D)「𠧤」(U+209E4)「𢏩」(U+223E9)など様々。
「廼」も「乃」の異体字だといわれる。
現代では「的」の異体字として「の」が使われたりするらしいから、面白い。