霎時施


「時」の異体字Unicodeにあるのは、まず簡体字の「时」(U+65F6)、古文の「旹」(U+65F9)。ほかに「㫑」(U+3AD1)、「𣅱」(U+23171)がある。台湾のサイトでは、下のように様々な異体字を掲げている。

簡体字の「时」も古くから書かれ、亡父も日記ではこう書いたりしていた。「寺」が「之寸」(「之」の篆書を古文とした「㞢=U+37A2」もある)に分けられるから、「時」は「日之」(从日之聲)に手を加えて「日之寸」となり、聲符が略されて「日寸」となったということになる。

霎時施の「霎」は「こさめ」と訓むが、「しぐれ(時雨)」と訓読みしても間違いではないようだ。